バイオの技術が、農業、食品、医療など様々なジャンルで応用されています。
特にバイオを新しい新薬の開発に、応用する事をバイオ創薬と呼びます。
開発期間が大幅に短縮する可能性
バイオ医薬品の中でも、今注目を集めているジャンルが、遺伝子です。
病気の原因になる遺伝子や遺伝子のタンパク質の情報を調べる事で、分子や抗体から新薬を創る事が可能です。
遺伝子には、たくさんの情報量が組み込まれていますが、そのデータベースをコンピューターを用いて解析します。
そして、遺伝子情報を元に作られた新薬は、副作用が少なく、効果が高い画期的な新薬となる訳です。
また、新薬の開発に遺伝子情報を活用する事で、病気に関する遺伝子を特定し、ターゲットを絞り込む事ができるので、開発期間が大幅に短縮する事が可能になり、また成功率もアップする事が可能になります。
遺伝子を新薬に活用する事で、対象が広がり、1万種類以上の新薬を作れると想定されています。
それは、医療の大きな進歩に繋がると言えるでしょう。
バイオ創薬の可能性次第では国全体の抱えている問題を解決できるかも
バイオは、様々な可能性を占めているジャンルです。
例えば、再生医療や、ips細胞など、自分の細胞を使った治療や、人工的に作られた多能性幹細胞を使った治療の事です。
自分の細胞を使用すれば、体内に取り入れた際に、拒否反応を起こす事はありません。
またノーベル賞を受賞したips細胞は、あらゆる生体組織に成長する事ができる画期的な人工細胞です。
そのため、すでに成熟してしまった細胞に対し、細胞の初期化を促す事が可能になるため、再生医療や新薬の開発に大きな影響を与える事になると考えられています。
このように、医療のジャンルは、1人1人の個人に対応した個別化医療の道を進んでいるのです。
個別化医療のメリットは、まず患者にとっては効果的治療、副作用の少ない治療を受けられる事です。
医師にとっては、患者に最適な治療を行う事ができるので、病気が早く治ります。
そうすると国の医療費の大幅な削減が可能になり、病気が改善した人が社会で再び働けるようになる事で、労働人口を増やす事ができるという事になり、国全体の抱えている問題を解決できるかもしれないのです。
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